次のゲームの仕様がだいぶ決まりました。
The Marshalを基礎として、今回はプレイヤーの立場をもっとずっと落として、キャラクターたちの性格設定を細かくする事にしました。The Marshalのときはプレイヤーの立場が元帥でしたが、今回は道場長? です。登場するキャラクターは道場に通う道場生や、その他の旅人・冒険者たち。
キャラクターはたくさんの技能や性格を持ちます。誰にどんな技能訓練を行なうか。誰と誰でPTを組ませて遠征に出かけさせるか。そのあたりを試行錯誤して楽しむゲームになる予定です。
The Marshalが基礎になっているため、プレイヤーが望む最善の組み合わせが実現できるとは限りませんが。キャラクター同士にも相性があり、一緒のPTにしておくと道場をやめてしまうかもしれません。キャラ自身に希望する訓練内容があり、させたい訓練は怠けるかもしれません。師範と相性が悪い場合もやる気がなくなったりするでしょう。
今まで作ってきたゲームと比べると、まだ一般向けのような気がしますが、そうは言ってもやっぱりだいぶマニアックだと思います。
次のゲームの仕様を少しずつ詰めています。
キャラクターに必要そうな技能を書き出してみたところ、現在25種類。性格は37種類になってます。キャラクター同士で勝手にけんかしたり仲良くなったり、犯罪者になってみたり、さまざまなイベントを発生させるためにかなり細かく性格を用意しています。すべての性格をうまく活かせるかが問題ですが。
来月中には戦闘システムの大部分を仕上げたいところです。キャラクターのイベントにどう対処していくかがゲームの中核であるのは間違いありませんが、ゲームの目的、プレイヤーの判断の成否を判断するのはやはり戦闘です。まぁ、プレイヤーがすることはPT編成ですので、あまり複雑な戦闘システムにはならないと思いますが。あんまり複雑にしても、関与できませんしね。
次のゲーム製作のために、グラフィック部門の担当者募集を開始しました。
音楽担当者の提案がありましたので、募集するサイトを2箇所ほど増やしてみました。
担当者が見つかるといいんですが、見つかるかどうか…。
サウンド部門に対してもそうですが、私は自分の専門外にはあまり口を出したくありません。前作SummonPanthersの聴覚的表現について私が口を出したのは、たぶん一度だけだと思います。基本的に音楽の事については担当者の方が了解しているはずなので、門外漢が口を出すよりも、全部任せてしまった方がよい結果がでるだろうと信じてます。
グラフィック部門も同様です。私は絵心はないし見栄えをよくする事に無頓着です。それゆえに視覚的表現のすべてを一任してしまいたい。結果的に担当者の負担が増え、そこまでやってられないということになるでしょう。ただこれは、同時にどこにどの程度の労力を割り当てるかもグラフィック部門に裁量権があることを意味します。キャラクターの画像が必要な事は確定事項だとしても、そのキャラクターをどういう風に書くのかはグラフィック部門が考えるべきことです。枠の中に顔があるのか、ノベルゲームのように立ち絵として表示するのか、私ならば楽ができるところは楽をします。
もちろん限度という物があります。「じゃぁ、どのくらい顔を書くのかもグラフィック部門の自由だよね? じゃぁ、鼻の穴だけ描いてもいいよね?」という話になれば、それは認めるわけにはいかない。
また、ゲームデザイン上の問題もあります。一つの画面にどの程度の情報を表示するかは、プレイアビリティの観点から決められるべきであり、それを考えるのはゲームデザイン部門です。視覚的表現のすべての裁量権を与えるとは言いながら、徹底できていない部分はあります。
確かになには良くて何はだめなのか、その明確な境界線は用意していません。結局のところ「私が良いといえばよいし、私がだめと言ったらだめ」という独裁的な状況ではあります。それは否定できません。とはいえ、こういった活動で、可と不可の境界線を明確にできるケースというのはないんじゃないかと思いますが。
どのくらい私が理不尽な性格かという事が問題でしょうけども、そんなに酷くはないと思います。たぶん。
まぁ、根本的に仕事が多すぎてつらいというのもあるかもしれません。どのくらいかかる作業なんですかね。
SummonPanthersのときのゲームデザイン部門の作業時間が400-500時間、プログラミング部門が600-700時間だったと思います。正確に計測したわけではなく、少なくともそのくらいだろうという感じですが。
今回は製作になれたこともあるし、技術的難易度も下がったのでプログラミング部門の作業は減るでしょう。ただ、作らないといけないデータやイベントが膨大になった分、ゲームデザイン部門の仕事は増えそうです。
他部門と比べて大きく差がある、ということではないと思ってるんですが。
まぁ、どうせ大して売れるはずもないゲームに、そこまで労力をかけたくないというのは仕方がありません。普通はそうです。
一応、今回もパブリックドメインやフリー素材に頼る事になるだろうと思いつつも、応募者が現れる事に儚い期待をかけております。
さて、製作中のゲームですが、見て分かる進行がありません。csvファイルを読み込んでキャラクターや装備や敵を生成し、自動でPTを組んで戦闘を発生させるところまではできましたが、戦闘のダメージ応酬とかはこれからです。
しかも問題なのは、戦闘の処理ができても、まだ見た目は何もしていないように見えること。戦闘の処理を行なうタイミングと、戦闘の模様をプレイヤーに視覚的に表示するタイミングは別になってます。実はこの、「処理をするタイミングと、その処理をプレイヤーに通知するタイミングが別」というのが、結構難しかったりします。
それでもまだ、常に1フレームずれるだけとかならそれほど難しくはない。しかし、不定の間を空けていつになるか分からないタイミングまで待つとなると、工夫が必要になります。
一応、現時点でその基礎部分は出来上がってますので、たぶんこれをつなげていけば、うまくいくだろうとは思います。戦闘中継処理を完成させるのにもう一週間くらいはかかりますかね。実際の戦闘システムとはかけ離れた、とりあえず動く事を確認するための枠組みとしてですが。
今月いっぱい募集する予定だった、次のゲームのグラフィック部門の担当者なのですが、とてもありがたい応募がありましたので、本日をもって募集を終了しました。形式上、募集期間いっぱいは続けてもかまわないのですが、お互いにとって悪い事しかないですよね。
私はお断りのメール書かなきゃいけないし、相手も(もう内部的には決まってるなら募集打ち切ればいいのに)って思うでしょうし。内部的にはすでに決まっていた事を隠し通すなら別ですが。ばれるかもしれないし、好きじゃないしね。
その担当者の方なんですが、技術レベル的に高いのはもちろんですが、このサークルの活動方針を好意的に受け取っていただいたのがとてもありがたいことです。私は古い意味での同人活動をしたかったわけですが、そういう、純粋なビジネスとは離れた活動がご希望だったようです。
正直まったく予想していなかったレベルの方でして、しかも、私はちょっと無理を聞いていただいております。
能力・経験・意欲・方針的にこの上ない応募者ですので、募集を続けても意味がないよね、と。
サウンド部門グラフィック部門ともに一任できる方を得られた事はとても幸運だと思います。
しかし、それでも次のゲームが評判になる事は期待しておりません。あくまでも、私が作るゲームですから。システム的に、やっぱりマニアックで一般には受けないはずですから・・・。
Author:ウィア
とても地味でマニアックな同人ゲームを作っています